いつも使っているアルコールスプレーは化粧品?雑貨品?おすすめアイテムの裏側に迫る。

緊急事態宣言解除からまもなく約1ヶ月が経とうとしています。業界職種問わず、どのお店に行っても、入り口にはアルコールスプレーが用意されており、入店されるお客様への消毒奨励が行われています。この数ヶ月の間にアルコールスプレーで消毒するというのがまたたく間に当たり前になりました。

今回はそんなアルコールスプレーを美容観点の切り口で濃度の違いによる効果性や選び方、おすすめアイテムを紹介します。

除菌スプレーにも種類がある。

巷に溢れている除菌スプレー。エタノール濃度●%配合、除菌率●%!とかさまざまなうたい文句が並んでいます。使っているわたしたちからすると、濃度が高い方が効くのかな?位にしか思わないのが普通ですが、実は大きく3つに種類が分けられます。



それは「医薬部外品(薬用化粧品)」「化粧品」「雑貨(雑品)」の3種類。この違いは薬機法(旧:薬事法)により効果・効能の範囲が明確に分けられています。

「医薬部外品」は厚生労働省が認可した効果・効能に有効な成分が、一定の濃度で配合されているもので、防止・衛生の目的で作られています。

「化粧品」は医薬部外品と比べると効果・効能が緩和で、清潔にする、美化する、魅力を増す、健やかに保つなどの目的で作られています。

「雑貨」は顔や身体用のものではないものがあたります。

例えば、石けんでも薬用石けん、洗顔ソープ、台所用石けんと種類がそれぞれ分かれます。


明らかにパッケージで分かるものであれば、安心ですが除菌スプレーは一消費者が判別するには難しいかもしれません。でも、少し良く見てみると判別することができます。それはパッケージや容器の裏面にあります。化粧品は表示義務というものが定められていて、①種類別名称、②販売名、③製造販売業者の氏名及び名称及び住所、などが挙げられます。その中でも「製造販売元」という表示があれば、化粧品になります。表示が見当たらなければ、雑貨扱いということで身体に使うものではなく、掃除用のものである可能性が非常に高いです。

衛生と美容のバランスが取れるアルコール濃度とその理由。

医薬部外品を選ぶのが一番良いのでは?と思う方も多いですが、衛生面と美容面のバランスを考えると一概に言えません。というのも、アルコール濃度が70%以上と高濃度に配合されているものが多く、その反動で皮膚のラメラ構造を壊して手の乾燥やひびや荒れを起こしてしまうからです。(関連記事:ウイルス対策に石けん手洗いとアルコールスプレーは有効。でも…コロナ時代に「衛生美容」という新基準。

また2020年4月22日に厚生労働省からの事務連絡では、60vol%以上のアルコール製品を医薬品や医薬部外品ではないけれども、消毒用エタノールの代替品として、手指消毒に使用することが可能ですよ、と取扱いを定めています。


北里大学の研究で発表されている新型コロナウイルスに有用なアルコールの濃度は50%以上のもので1分間接触すれば良いとされているので、安易にアルコール濃度を高い必要もありません。ウイルスを不活性化するに足る十分な濃度を保ちつつ、肌をきれいに保つバランスのものを選ぶのが賢い選択と言えそうです。

美容のプロフェッショナルであるエステティシャンや美容師が使う製品を企画・開発しているメーカーが作るアルコールスプレー”モイストハンドクリーン”

いくら清潔にしたいと言っても、手がボロボロになるのは嫌なはず。

どうせ清潔にするなら、手もきれいになるものをとおすすめするのがHygienic cosmetics(ハイジェニック・コスメティクス)から発売されている“モイストハンドクリーン”です。



アルコール濃度59.9%(vol%換算で68.9vol%)でウイルスを不活性化するには十分な濃度があります。

アルコールはサトウキビを発酵、蒸留させて抽出している未変性アルコールのため、肌を乾燥させることなく、収れん作用で肌をいきいきさせる作用もあります。アルコールを使うとパキッとした肌感覚が苦手という人もお使いいただけます。

また肌の3大保湿成分でもあるコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンを配合しているので、肌表面のうるおいを保ちます。

しかも、エコサート認証の植物エキスと合わせて、“ユーカリ”と“ティートリー”のエッセンシャルオイルも配合されている美容アルコールローションです。

※通常の%はwt%で重量に対する濃度を表す。vol%は容量に対する濃度。

エッセンシャルオイルの持っているすごい力

エッセンシャルオイルの持つアロマの力は奥が深く、古くは古代エジプト文明の時代から治療用軟膏や医療用、湿布、癒やしのための香りなどさまざまな用途で使われてきた歴史があります。


アロマの特徴の一つである香りは鼻の嗅覚から直接脳の大脳辺縁系というところにアプローチします。

大脳辺縁系は、喜怒哀楽の感情や食欲や性欲、睡眠欲などの欲求を司っていて、記憶や自律神経の活動に関与しています。ストレスを感じたり、ホルモンの乱れは自律神経の乱れから来ているので、そこに直接はたらきかけるアロマの効果は抜群です。

またエッセンシャルオイルは血液にまで到達する浸透力を持っているのも特徴です。エッセンシャルオイルは分子が小さく、PM3.0以下です(PM2.5と聞きますが、分子の大きさを指す言葉です。)。オイルだからヌメッとして、肌の表面に残るイメージが強いですが、同じオイルでもエッセンシャルオイルだと、ここまで作用が変わります。

ティートリーのエッセンシャルオイルは殺菌力が高く、抗感染作用があるのが特徴です。風邪やインフルエンザ、気管支炎などに向いていて、抗炎症作用もあるので、アトピー性皮膚炎やイボ、水虫などの肌トラブルにも有効です。


ユーカリも同様に抗炎症作用があり、殺菌力や免疫力を高める作用もあります。消臭や防虫などの効果があり、アメリカ疾病予防管理センターがユーカリはナチュラル成分で虫よけとして有効とも認めています。但し、3歳未満の使用は呼吸や神経に影響を及ぼす可能性があるので控えるようにされています。植物から抽出されるエキスやエッセンシャルオイルは、人で言う骨髄や血液に当たり、自分の命を燃やし続けるガゾリンのようなものなので、ものすごくエネルギーがあります。ユーカリに限らず、赤ちゃんは非常に敏感なため、肌に直接エッセンシャルオイルが触れるのは控えたほうが無難です。

これだけ効果があるものだから、海外では代替医療として使われたり、資格を持った医者や薬剤師のみが調合・処方できるものになっています。

おまけ・こんな使い方もできる3選

本来の使用目的は手指の洗浄・消毒になりますが、モイストハンドクリーンの特徴を踏まえたこんな使い方もできますというのを紹介します。

1. 手のツボ押しマッサージの前にひと吹きして、香りを嗅いでみて。

上記の通り、香りの効果で癒やされます。


2. BBQやキャンプなど蚊に刺されるかもしれない場所に行くときは持っていってみて。

予防をし忘れて刺されてしまっても、ひと吹きして、なじませればティートリーとユーカリの抗炎症作用で痒みもおさまります。


3. 汗ばんでニオイが気になるなという時にひと吹きしてみて。

ユーカリの持つ消臭作用だけでなく、アルコールがニオイの元となる雑菌をシャットアウトしてくれます。

衛生美容の新習慣をはじめてみるきっかけにしてください。